【スコアパッド】[入門編]守備位置の番号を覚えよう|野球スコアの書き方

お子さんの少年野球を応援するお母さんお父さん、高校や草野球で裏方としてチームに貢献するマネージャーさんやスコアラーさん、いつもチームのためにごくろうさまです!

これまでのスコアパッド講座で、考え方や基本的なことはぼんやりながら分かってきた感じかもしれませんね。なので、「じゃあ早速つけてみよう!」って、すぐにスコアに向かってしまいたい気持ちも分かりますが、ちょっと待って!

その前にもう一つだけ、どうしても覚えて欲しいことがあるんです。今回はそんな大事なことの解説をしていきますね。

目次

野手には守備位置に合わせた番号が割り振られている

特に高校野球を観戦される方は、すぐにピンと来ると思うのですが、ピッチャーは「1」、キャッチャーなら「2」、ファーストなら「3」といった具合に、1から9までの背番号が守備位置のポジションに応じて割り振られていますよね。これが守備位置の番号=ポジションナンバーです。

なお、高校野球においても背番号「1」の選手が必ずピッチャーをしなければならない、といったルールはもちろんありません。どの背番号の選手がピッチャーをはじめ、どのポジションについてもOK。だって、そんなこと言ったら絶対に9人でやらなきゃいけないし、選手の交代もできませんものね(笑) 。

ただし、背番号とは完璧に合致しないにせよ、それぞれの守備位置にそもそもつけられているポジションナンバーは、選手が交代されたとしても変わることはありません

スコアを付けるには、この守備位置の番号を覚えることは、残念ながらどうしても避けて通れません。なお、わずかに全部で9か所しかないので、この際頑張って暗記してしまいましょう!

ポジションナンバー一覧

もうこれ以上の説明はいらないと思うので、それぞれの守備位置がどのポジションナンバーなのかを一覧にしてみました。これをバッチリ覚えてしまいましょう。以下をご覧になってみてください。

ポジションナンバー守備位置日本語名略記
1ピッチャー投手P – Pitcher
2キャッチャー捕手C – Catcher
3ファースト一塁手1B – 1st Baseman
4セカンド二塁手2B – 2nd Baseman
5サード三塁手3B – 3rd Baseman
6ショート遊撃手SS – Shortstop
7レフト左翼手LF – Left Fielder
8センター中堅手CF – Center Fielder
9ライト右翼手RF – Right Fielder

特に混乱しがちなのが、「一塁を守ってるんだから、”1”じゃないの?」という、ベースに即した番号の覚え方をしてしまう点でしょう。でも、これはもう”昔からの決まり”ということで、早々に観念した方が無難です(笑) 。

もし、どうしてもうまく記憶できない時は、スコアを記載する際にスコアパッドの空いた箇所にでも一覧を書いておくのもいいですし、スコアラーとしてリアルタイムにスコアを付ける場合には、後で描き直すのを前提で、例えばピッチャーなら「投」、キャッチャーなら「捕」といった具合に、分かりやすい漢字で書いておくのでもいいでしょう。もちろん、試合が終わった後にはこの表を見ながら、正式なポジションナンバーに修正するのもお忘れなく。

なぜポジションナンバーが必要なの?

では、なぜ守備位置のそれぞれにこうしたポジションナンバーが割り振られているのでしょうか。その意味をしっかり認識することで、スコアを書く上での重要性も把握でき、覚えやすいかもしれませんね。

改めて、野球という競技は、全打者三振による完全パーフェクトな試合でもない限りは、例外なくバッターが打った打球が野手のいるフィールドに転がる性質を持ったスポーツと言えますよね。

その際に、バッターが打った球=打球がどのポジションに飛び、守備チームのどの野手がそのボールを処理したのかというのが、スコアに記録を残す上で重要になってきます。

それはチーム自体のバッティング結果のデータという観点からもそうですが、その打席で何が起きることでアウトになったり、あるいは得点になったりしたのかということが、振り返った時に明確に分かるようにするために、必要なことなのです。

※様々な箇所に記載のあるポジションナンバーを探してみましょう!(2026年5月28日 ヤクルト 🆚 西武戦)

ちなみに豆知識:なんでショートが「6」なの?

ポジションナンバーを覚えようとした時に、誰でもちょっと違和感を感じるのが、「ショートは6」という番号の割り振り方ではないでしょうか。普通に考えたら、3がファースト、4がセカンドと順番に数字を上げていってるのだから、当然「その次の順番のショートが”5”なんじゃないの?」「なんでサードに番号が飛ばされてから戻って来るの?」と思っても、不思議ではありません。

これ実は、内野守備の中でそれぞれのベースを守る野手より後に、ショートというポジションが”発明された”ことに由来していると言われています。野球というスポーツが生まれた当初は、そもそもショートというポジションはなく、野手は内野に3人、外野で3人、そしてピッチャーとキャッチャーを加えた1チーム8人で守っていたんですね。

ただ、その当時使用していたボールは非常に軽く、外野手が力いっぱい投げても内野まで届かせることができなかったため、その間の中継役としてもう一人野手を置くことが、後になって考案されたのだそうです。この中継する役目、つまり「ボールを途中で止める(受け取る)人=ショートストップ(Short Stop)」の役割を負ったのが、現代まで繋がるショートというポジションが生まれた瞬間でした。なので、当初は外野からの返球を中継するのが主な任務だったために、右へ左へとフィールドを幅広く走り回っていたそうです。

その後、ボールの材質が改良されるにつれて、外野からの返球も内野に届くようになり、中継の役目から次第に「二塁と三塁の間の深い打球を処理するための野手」として、現在の守備位置であるショートの形へと定着していきました。なので、”内野と外野を繋ぐ”という意味合いから、サードとレフトの番号の間である「6」のポジションナンバーが与えられたということです。

「ショート」って本来はポジションの意味はそもそもなくて、文字通り「short=短い」が語源だったんですね。

ちなみにこのショートを、日本語である「遊撃手」として和訳したのは、明治時代の教育者で野球殿堂入りも果たしている<中馬庚(ちゅうまん・かなえ)>です。レフトは左翼、センターは中堅、ライトは右翼と文字通りの和訳がされる中で、戦場における任務を幅広くこなす”遊撃隊”からヒントを得た遊撃手という名称は、”短い”でも”止める”でもなく、ショートの持つオールマイティな野手の特性を見事に表現した、日本球史に残る名訳として知られているんですよ。

まとめ:ポジションナンバーを覚えれば怖い者なし!

いかがでしたか?きっと、もうバッチリ守備位置のポジションナンバーが、完全に脳内にインプットされたかと思います(笑) 。

このポジションナンバーさえ覚えてしまえば、例えば「6-4-3のダブルプレー」といった、不可思議な記号に思える野球用語も、どんなプレーが行われたのかが瞬時に頭の中でイメージできるのではないでしょうか。

それらをつぶさに記録として残すのが、すなわちスコアパッドでスコアをつけるという作業になります。次回からは、いよいよヒットやアウトなどの結果に応じたスコアの付け方を解説していきますので、どうぞお楽しみに。

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